WHITE ALBUM2

ニコニコチャンネル「WHITE ALBUM2」

Information

スペシャル

TVアニメ「WHITE ALBUM2」ホワイトデー一挙放送SP

無事に放送を終了したTVアニメ「WHITE ALBUM2」ですが、
もう一度見たいという沢山のご要望にお応えして、再度一挙放送が決定!
全13話をまとめて放送いたします!
最新巻までの1話~8話をパッケージ版映像にて放送いたします。
春が来る前にもう一度冬の思い出を振り返ってみてはいかがでしょうか?
ぜひお楽しみに♪

ニコニコ生放送】にて 2014年3月14日(金) 18:30開場 / 19:00開演

TVアニメ「WHITE ALBUM2」クリスマス一挙放送SP

現在放送中のTVアニメ「WHITE ALBUM2」の1話から最新話の12話までをクリスマスに一挙放送!!
最終回へ向けて、これまでのお話を改めて振り返ってみてはいかがでしょうか?
今回のSPでは、7話がオンエアver.からパワーアップします!
さらに、聖夜ということでクリスマスプレゼント企画もございます!
放送中に出てくるキーワードを集めてご応募ください!

WHITE ALBUM2 クリスマスプレゼント

一挙放送中に流れるキーワードを集めて応募した正解者の中から抽選で3名様に、 水島大宙さん(北原春希役)、米澤 円さん(小木曽雪菜役)、生天目仁美さん(冬馬かずさ役)、 そしてシリーズ構成・脚本の丸戸史明氏のサイン入り台本をプレゼント!!
キーワードは全部で12文字!
応募方法はニコ生一挙放送ページにてご確認ください。

ニコニコ生放送】にて 2013/12/23(月)24:00 開演

TVアニメ「WHITE ALBUM2」Twitterアイコンプレゼント!

これから迎えるクライマックスへ向けて、WHITE ALBUM2のTwitterアイコンをご用意しました!
ご自由にお使いください!

※下記アイコンを右クリック+「名前を付けて画像を保存」等でダウンロードして下さい。

小木曽雪菜

冬馬かずさ

北原春希

その他

飯塚武也

水沢依緒

WHITE ALBUM2~同好会ラジオ in 早稲田~ イベントレポート

2013年11月2日早稲田大学 学園祭に、小木曽雪菜役の米澤円さん、冬馬かずさ役の生天目仁美さんが登壇し、WHITE ALBUM2同好会ラジオの公開録音が行われました。
会場に集まってくれた約500人の観客のみなさんと共に「WHITE ALBUM2 同好会ラジオ in 早稲田~!」とタイトルコールを行い、いよいよイベントスタート!
「この同好会ラジオを普段聞いてくれている人はどのくらいいらっしゃいますか?」という生天目さんの質問に会場のほとんどの方が手を挙げるなど、各コーナーでも観客のみなさんとの触れ合いもたくさんあり、終始和やかな雰囲気で進んでいきました。

写真1

最初はメール紹介のコーナー。
「早稲田大学と聞いて思い出すのはなんですか?」というメールに対して、米澤さんは「頭が良さそう!」と答えると、生天目さんが東京大学に行って一人でお弁当を食べたことがあるというエピソードを語ってくれました。
続いてのメールでは「文化祭のように熱中したものはありますか?」という質問。米澤さんがTシャツのデザインで締め切りに追われたエピソードを語ると、会場にはそのTシャツを実際に着てきてくれたお客さんの姿が!
そして次のメールでアフレコについて話が及ぶと、キャストさん同士の仲の良さや現場のなごやかな様子を報告してくれました。
また、「アニメを見てくださっている方、ゲームをやったことのある方はどのくらいいるのかな」という生天目さんの質問には、会場のほとんどの方が手を挙げてくださいました!

そして次のコーナーは「アニメ名場面会議」!
会場のみなさんから事前にいただいたアンケートをもとに、この日までに放送したアニメの1話から4話までの中から名場面を決めよう、というコーナーでした。

最初に候補にあがったのは、「第1話ラスト、屋上で雪菜が歌っているところを春希が目撃した場面」

第1話ラスト、屋上で雪菜が歌っているところを春希が目撃した場面

この場面を名場面だという意見に賛成かどうかをたずねると、会場からは大きな拍手が沸き起こりました!

次にあがった場面は、「2話のラストで、窓から落ちそうになっている春希をかずさが助ける場面」

2話のラストで、窓から落ちそうになっている春希をかずさが助ける場面

ここの名セリフを米澤さんがかずさ風に読むというサプライズも!

お次は「第3話のラスト、雪菜宅からの帰り道、春希とかずさの会話」

第3話のラスト、雪菜宅からの帰り道、春希とかずさの会話

不倶戴天の敵か、生涯の大親友くらいしにしかなれそうにない…。深い言葉ですね。

続きまして、「第4話でかずさが春希を電車から引き出したところ」

第4話でかずさが春希を電車から引き出したところ

胸に顔をうずめるなんてうらやましいとのコメントが。(笑)

そしてお次は、「第1話の春希と依緒の夕方の会話」

第1話の春希と依緒の夕方の会話

背景にうつるスーパーの店員さんににやにやしました、とのことでした!

拍手の大きさでこの中からいちばんの名場面を決めよう!ということで、いちばん拍手が大きかったのは……
「2話のラストで、窓から落ちそうになっている春希をかずさが助ける場面」!!!
そして、ここでまさかの、米澤さんの「WHITE ALBUM」生歌唱、生天目さんのかずさボイスで「馬鹿野郎……」の名セリフを聞かせていただきました!!

ちなみに、アンケートには雪菜派ですか? かずさ派ですか? という質問もあり、名場面を紹介しながらこの質問に対する回答も読んでいくと、どちらか1人に選べない!という春希タイプの方が多くいらっしゃいました。(笑)

そして最後のコーナーは「二者択一 どっちを選ぶ」コーナー!
こちらは学園祭の様々なテーマについて、米澤さんと生天目さんにそれぞれ選択肢を考えていただき、会場の皆さんに気に入ったほうを選んでもらうというものです。

最初のテーマは
「学園祭で人気がでそうな出し物といえば何?」
米澤さんの回答は「サバゲー」。米澤さんのサバゲー知識が披露されました。(笑)
生天目さんの回答は「米ちゃんのぷくぷくたこ焼き」!こちらは観客のみなさまから大きな拍手が起き、このテーマは生天目さんの勝ち!

続きまして
「メンバー不足の軽音同好会への新入生勧誘。入ってみたくなる一言は?」
米澤さんの回答は「今なら部長になれて部費も使い放題だよ!」
生天目さんの回答は「今なら私がついてくるよ」
生天目さんの回答にひゅ~!と会場から大歓声!このテーマでも生天目さんの勝利です!

次のテーマは
「告白されたときの、相手を傷つけない断り方」
米澤さんの回答は「実は私…男なんです!」
それでも良い!というお客さんの声が(笑)
生天目さんの回答は「あなたのことは、LOVEじゃなくてLIKEなんだ。」
こちらは中学のとき生天目さんのお友達が実際に言った言葉なのだそうです!
結果は僅差で米澤さんの勝利!

続いてのテーマは
「学校のミスコンを2連覇しているのに、『今年は出ない』と言ってる友達を説得する一言」
WHITE ALBUM2ゆかりの場面ですね。
米澤さんの回答は「大丈夫大丈夫、ちょっとここにサインして、ちょっと壇上に立って、ちょっと表彰されるだけで済むから!」
生天目さんの回答は「何、逃げんの?!これで勝ったと思うなよー!!」
米澤さんからそれ言いたかっただけでしょ!というツッコミが。(笑)
ここも生天目さんの勝利!

最後のテーマは
「大好きなアニメ作品『WHITE ALBUM2』をまだ見ていない同級生に勧めるときの一言」
米澤さんの回答は「今期、一番素晴らしいアニメを一緒に見て一緒に泣かない?」
生天目さんの回答は「これから寒くなるでしょ?一緒に心が痛くなるアニメを見て暖め合いませんか?」
こちらは米澤さんの勝利!みなさん米澤さんと生天目さん考案の言葉を使って、ぜひお友達にアニメ「WHITE ALBUM2」を勧めてくださいね!(笑)

ということで、2対3で生天目さんの勝利!「これで勝ったと思うなよー!!」と米澤さんのお言葉でこのコーナーは締めくくられました。

写真2

楽しい時間はあっという間で、エンディングのお時間。
最後にメールが2通読まれました。
「『米澤円をプロデュース』の自己紹介を生で見たいです!」とのこと。いつもの関西アイドル風自己紹介を今回特別に早稲田祭バージョンで生披露!

次のメールでは「雪菜ボイスとかずさボイスで名セリフを聞きたい!」とのことでした。
観客の方からリクエストがあった、
「これにて、小木曽雪菜の秘密は一つもなくなってしまいました。…」というセリフを米澤さんが雪菜のお声で!
そして生天目さんは「できるよ、北原なら」「さっきから、説教ばっかりじゃないか」「そんなぬるい根性であたしを口説こうとしてたわけ?5年早いね」というまさかの3つのセリフをかずさのお声で読んでくださいました!

最後まで大盛り上がりの中、公開録音は無事終了。
そのあとはおふたりのサイン入りグッズが当たる抽選会もあって、会場の興奮冷めやらぬまま幕が閉じました。

会場にお越しいただいたみなさん、WEBラジオで聞いてくださったみなさん、ありがとうございました!  アニメの放送はいよいよ物語も後半戦に入りまして、これからますます心に、胃に、響く展開になっていきますよ!(笑) 最後まで応援よろしくお願いします!

スペシャルインタビュー第3弾

10月より絶賛放送中のTVアニメ「WHITE ALBUM2」。
スペシャルインタビュー第3弾は、オープニングテーマ「届かない恋 ’13」、エンディングテーマ「さよならのこと」、そして挿入歌「closing ’13」を歌う上原れなさんにお話を伺いました!

同3曲を収録したシングルは11月6日発売です!
詳しくは [グッズCD]をチェック!

「WHITE ALBUM2」のアニメ化が決まったことと、ゲーム版のOP主題歌だった「届かない恋」を「届かない恋 ’13」として新たにレコーディングすることになったことについて、最初に聞かれたときの感想をお聞かせください。

上原
ゲームの「WHITE ALBUM2」に関わらせてもらったときから、すごくいい作品だからアニメになったらいいなと思っていたので、それが本当にアニメ化するよと聞いたときには「やったぁ!」となりましたね(笑)。テレビで放送されるということで、この作品をよりたくさんの方に知っていただけるきっかけができるというのが本当にうれしかったです。主題歌がどうなるかというのは、私もギリギリまで聞いていなかったのですが、やっぱりTVアニメにも関わらせてもらえたらいいなという気持ちはありました。だから、アニメのOP主題歌もゲームと同じ「届かない恋」になるというのと、その「届かない恋」がTVバージョン「届かない恋 ’13」として新たにリアレンジされるというのを聞いたときは、めちゃくちゃうれしかったですね。私個人としても、TVアニメの主題歌は今回が初めてなんです。今までゲームの主題歌などを歌わせてもらってきた中で、TVアニメの主題歌も歌ってみたいというのがひとつの目標としてあったので、それがこの「WHITE ALBUM2」という素晴らしい作品の主題歌で実現できたのがよかったなと思います。

「届かない恋 ’13」を歌うにあたって、どんな気持ちで臨みましたか?

上原
オリジナルの「届かない恋」を発表してからの3年間、「WHITE ALBUM2」ライブや自分のライブで「届かない恋」を始め、「WHITE ALBUM2」関連の楽曲を披露する機会がたくさんありましたが、皆さんがこれらの曲を愛してくださっているんだということが、私にも伝わってきていたんですね。その「届かない恋」が「’13」バージョンとして新しく生まれ変わったということで、最初は責任重大だなと感じました。皆さんの持っているイメージは絶対に壊しちゃいけないと思いましたし、オリジナルの良さを残しつつも、新しく生まれ変わった感じを出したいなというのもありましたね。

リアレンジされた音源を最初に聴かれたときには、どんな印象がありましたか?

上原
いちばん変わった部分といえば、ストリングスアレンジが印象的だと思うんですけど、ストリングスやドラム・ベースが生音になったということで、よりバンド感が出たなという印象がありましたね。アグレッシブな感じというか、さらに疾走感が加わったかなという感じはあったので、私もこのバックのサウンドに負けないくらい、しっかりと歌わないといけないなと、最初に聴いたときは思いました。レコーディングは、今回初めて大阪の自社スタジオを飛び出て、東京の「スタジオ・サウンド・ダリ」というところで録らせていただきまして、サウンドプロデューサーの橋本(まさし)さんという方にディレクションしていただくというのも、また新しい経験でした。いろんな音のプロの方がたくさん関わってくださっていて、その人たちと触れ合う中で「いい作品を作ろう」「いい音楽を作ろう」という皆さんの真剣な思いが伝わってきたので、私も同じチームの一員として、歌い手としていいものを作ろうと、さらにまた強く感じましたね。

「’13」バージョンについての、ファンの方の反応はいかがでしたか?

上原
まず、私もそうだったんですけど、「『’13』って何だ!?」って(笑)。原曲のイメージがある方は特に、「え? 変わるの?」と思われたでしょうね。実際、TVアニメが始まる前に自分のイベントで一度披露させてもらったんですけど、そのときは「どういう反応してくれるかな?」と、私もドキドキと不安が入り混じったような感じでした。でも、皆さんにすごくいい感想をいただいて、ちょっと安心しましたね。

TVアニメで初めて「届かない恋 ’13」を聴くという人には、どんなふうに聴いてもらいたいですか?

上原
メロディー自体は1回聴いたら覚えられるくらいのキャッチーさがありますし、せつない片想いの曲なので、曲単体で聴いてもすごくいい曲だなと感じてもらえるかなとは思うんですけど、「WHITE ALBUM2」の物語を知ったとき、さらに深く突き刺さる楽曲になっているんじゃないかなと思います。私自身も実際そうでしたし、やっぱりアニメとセットで聴いていただけるといいなと思いますね。

「届かない恋 ’13」では、上原さん自身、初めてのPV撮影をされたそうですね。

上原
そうなんです。「ど、ど、どうするんですか?」「ど、ど、ど、どう動いたらいいんですか?」みたいな(笑)。最初はまったくわからないという感じでしたね。「いや、自然に歌っていたらいいんだよ」とは言ってくださったんですけど、スタジオで振りを練習しながらカメラで撮ったりして、スタッフさんと確認しながら「この動きは生かしたほうがいいんじゃないか」とか、「ここはシンプルに、動かないで、表情だけでいたほうがいいんじゃないか」とかいうアドバイスをしていただいて、一緒に作っていった感じです。本番は、何回か通しで歌って撮り終えたのですが、めっちゃ緊張しました! リップシンクをするのが初めてなので、「合うのかな?」とか変な心配もあったりしたんですけど、出来上がったものを見せてもらったら結構いい感じに仕上げてもらったので、皆さんにも見ていただけるといいなと思います。

特に見てほしいシーンやカットはありますか?

上原
基本的にはバンドで歌っているシーンが主になるんですけれども、やっぱり「届かない恋 ’13」なので、せつない表情をしているシーンも入っています。演技とまではいかないですけど、カメラの前で表情を作るという経験も初めてで、でも出来上がったものを見たら意外といい感じに仕上がったんじゃないかというのがあるので、そういう表情だけのシーンも注目していていただけるといいかなと思います。

EDテーマ「さよならのこと」はTVアニメ用に書き下ろされた新曲ですね。

上原
「WHITE ALBUM2」の楽曲って今までたくさんあるんですけど、その中でもまた違ったタイプの曲だなと最初いただいたときに思いました。だから、どう歌ったらいいか、いちばん悩んだかもしれないです。作詞・作曲の下川(直哉)さんも「出来上がるまではどうなるか、わからへんなあ」と言っていて(笑)、どうハマったらベストになるのか、私も歌ってみながら探っていくという感じでレコーディングさせていただきました。この曲もまた東京で録らせていただいたんですけど、仕上がったものを聴いたときに下川さんに「思っていたより良くなったな」と言っていただいたので、安心しました。

上原さんとしては、どんなことを意識して歌われましたか?

上原
Aメロはしっとりとせつない感じですけど、サビの展開で曲調が少し明るい雰囲気になったりもする楽曲でもあるので、軽やかまではいかないですけど、重く暗くなりすぎないように歌うというのはいちばん意識していたところかなと思います。「WHITE ALBUM2」自体がせつない作品ですし、「誰かが幸せになっている裏では誰かが泣いている」というのがコンセプトとしてあると思うんですけれども、でもどこかに希望がある作品じゃないかとも思うので、楽曲にもそういうところは残したいなと思いましたね。

歌詞の一人称が「僕」ということで意識したことはありましたか?

上原
歌詞をいただいたときに「これは作品の中でいったら、どういう人のどういう気持ちですか?」と下川さんに聞いてみたんですけど、「誰というのは決めない」「どの立場から見ても好きなように捉えられる曲にしたい」というのがコンセプトとしてあるということだったので、この「僕」も私自身の解釈でいいのかなって。聴いていただける皆さんにも、いろいろ解釈していただけるといいんじゃないかなと思います。

挿入歌「closing ’13」も、以前ゲームで歌われた「closing」のリアレンジバージョンになります。

上原
この曲は「届かない恋」と比べても、原曲と変わったなというイメージがあります。そんなに大きく変わったというわけではないんですけど、原曲に比べると生の感じが強いし、ストリングスの入ってくるラインが印象的だったので、最初は「おっ、そう来たか!」となりましたね(笑)。この曲もやっぱり人気の曲なので、レコーディングではすごく悩みました。もちろん原曲のイメージを変えたくないというのもありつつ、音が生になった分、アタック感がいるだろうなというのは漠然とあって、あとは現場のディレクションで橋本さんがどう返してくれるか、こちらもそれにどう答えるかという勝負だろうなというところで、結構時間がかかりましたね。

「’13」バージョンとしての聴きどころは?

上原
サビの「離したくない」(「く」にアクセント)とかでも、原曲よりもアタック感を強調していて、「’13」バージョンは感情をより表に出した感じに仕上がったかなと思っています。長い間葛藤してきて、サビでやっと本音を出したみたいな曲なんですね。閉じ込めていた本音をやっと解放したという歌詞にもなっているので、サビのところを鬼気迫るくらいに感じていただけると狙い通りなのでうれしいです(笑)。

これまで上原さんが「WHITE ALBUM2」に関わってこられた中で、一番の思い出は?

上原
去年初めて、目標だったワンマンライブをさせてもらったんですけど、それが出来たのは「WHITE ALBUM2」の楽曲をいいと言ってくださる声をお客さんからたくさんいただいたというのもあったからだと私は感じています。ワンマンライブでは「WHITE ALBUM2」の楽曲を全曲歌ったのですが、やっぱり皆さんの反応というか、空気感が変わるんですね。「次の曲は○○です」とタイトルを言っただけで、聴く、中には泣くという態勢に入ってくれるのがわかるんです。実際に歌っていても、聴き入ってくれているというのがビシバシ伝わってきて。このライブを経験したことで、私自身も大きくなれたところがあったのかなと、本当に思っています。

11月24日には東京国際フォーラムで「WHITE ALBUM2 CONCERT」が開催されますが、意気込みをお聞かせください。

上原
今までの「WHITE ALBUM2」ライブはバンド編成のみだったんですけど、今回は初めてのホール開催ということで、生のストリングスだったり、グランドピアノだったりも入っていて、それもまた私にとって初めての経験なんです。ひとりの歌い手として、生の音と歌声が重なったときにどういう化学反応が起きるのかを、今からすごく楽しみにしています。一体どうなるのか、私自身にもまだ見えなくて、でもすごいことになりそうだなって(笑)。歌いながら泣かないようにしなきゃなと思うので、コンサートが終わるまではなんとか耐えます(笑)。

最後に、TVアニメ「WHITE ALBUM2」のファンへ、メッセージをお願いします。

上原
TVアニメの「WHITE ALBUM2」という作品自体も、もちろん素晴らしいですけど、音楽も単体で聴いても素晴らしいものを作ろうというコンセプトで作らせてもらっているので、どちらも楽しみにしてほしいです。BGMも歌曲同様こだわって作っていらっしゃるというのを聞いているので、ちょっとしたシーンなどでも見落とさず、聴いていただきたいと思います。絶対に後悔はさせないと思いますので、よろしくお願いします!

スペシャルインタビュー第2弾

スペシャルインタビュー第2弾! TVアニメ放送をいよいよ目前に迫った今回は安藤正臣監督、丸戸史明さん、下川直哉さんにお話を伺いしました!

「WHITE ALBUM2」のTVアニメ化に至った経緯を教えてください。

下川
ゲームの「WHITE ALBUM2」には熱烈なファンがいてくれて、その方たちに支えられて、背中を押されたことで、「じゃあアニメ化しようか」と盛り上がっていきました。そこで初代「WHITE ALBUM」のTVアニメでも製作委員会としてご一緒させていただいたキングレコードの三嶋プロデューサーにお声掛けをしたところ、「おお、やる、やる!」「では、お願いします」となったというのが制作の経緯です。ただ、ひとつこだわったのは「丸戸さんが脚本を書いてくれるなら」ということでした。なので、三嶋さんにお話する前に「もしアニメ化が決まったら脚本をやってくれますか」と丸戸さんに確認を取って、OKをいただけたのでうちの社内でもGOサインが出たという感じです。
丸戸
僕に話が来たときには「丸戸さんが引き受けなければ、この話はなかったことになります」と言われました。
安藤
半ば強制じゃないですか(笑)。
下川
いやいやいや、そんな言い方してませんよ! 丸戸さんこそ「下川さんが音楽をやるのなら引き受けますよ」と言ったじゃないですか!
丸戸
いわゆるバーター取引ということですね。
下川
まあ、良き取引だったとは思いますが(笑)。

安藤監督は今回の作品を引き受けられて、どんな印象や感想を持たれましたか?

安藤
ゲーム自体が高い評価を受けている作品だということはお聞きしていましたし、その上でゲームを作られた方がこうやってアニメのシナリオや音楽を手掛けられるということで、しっかりとした土台が出来ている上でアニメの制作に取りかかれるというのはありがたかったですね。この作品に何とか追いつき、ついていって、その中で自分が出来ることを見つけ出せばいいんだという、目的地がはっきりと見えていたので。
丸戸
その代わり、我々2人はアニメーションの素人なのですが、そこは大丈夫でしたか?
安藤
今現在の状況として、シナリオに関してはすべて終わっていますが、これは普通のアニメの作り方からすると信じられないくらい速いペースなんですよ。
丸戸
それはもしかして、僕がアニメーションのスケジュールというものをよく知らなかったからで、プロの人だったら実は締切りを伸ばせたんじゃないかっていう(笑)。
安藤
いや、早いに越したことはないですから(笑)。
下川
ゲームもアニメもたぶん同じだと思うんですけど、シナリオが早ければ早いほどクオリティーは上げやすいですよね。
安藤
もちろん、そうですね。もともと今回はゲームの「ic(introductory chapter)」までのお話をやるという前提で、終わりから逆算しての組み立てがちゃんと1話から出来ているというのが、さすが原作者にシナリオを頼んだだけはあるなと思いました。それと、自分はゲームをどれだけの再現度でアニメとして落とし込むかが仕事だと思っていたんですけど、「それ以上によりいいものを」という思いがお二方は相当強くて、「え? そんな展開も入れるんですか!?」「原作にないですけど、そんなアレンジも入れるんですか?」と驚かされてばかりでしたね。
丸戸
ある意味、ウザかったと……。
安藤
いやいやいや! そんなことは一言も言っていないですが(笑)、アニメにするにあたって、原作を踏まえた上でよりいいものを作ろうというクリエイティビティが高いお二人でしたという感想です。

シナリオが早く完成したのは、このアニメのお仕事に集中されていたからですか?

丸戸
いやいや、間にいろいろ小説の仕事とかあって大変でした。
下川
単純に、丸戸さんの筆が早いんですよね。
丸戸
原作のゲームがあったからやりやすかったというのもありますけどね。
安藤
今だから振り返ると、ご本人がシナリオを書かれると聞いたときには、ゲームの分量と同じくらいの長大なシナリオが上がってきて、それをどう縮めるかという話で困窮するんだろうなと思っていましたね。ところが第一稿からすっきりと整理整頓された、要所をつかんだシナリオを書いていただいたので、大きく困窮することはなかったというのが早くシナリオが上がった一番の理由です。
丸戸
でも、「5分削らなきゃ」とか言われるわけですよ。
安藤
ええ(笑)。
丸戸
アニメーション畑の方は、こうやってものすごく削らなきゃいけなくなるということをわかっているわけじゃないですか。ゲームから入っている人間は、最初本当にわからなくて。特に「ic」は原作の全体から見ると2割くらいしかないから、これは8話くらいで終わっちゃうんじゃないかって思っていたんですよ(笑)。
下川
「『ic』で13話って、どうやって使うんですか?」「8話くらいで終わっちゃいますけど、いいですか?」って、僕もはっきりと聞きました!
丸戸
で、書いてみたら全然足りないっていう。アニメって大変だなと感じましたね。使えるセリフがすごく少ないですし、その中でお話も進めなきゃいけない、キャラクターも立てなきゃいけないとなると、脚本で出来ることはゲーム以上に限られてくる。そこの部分を、監督さんをはじめとするアニメーションスタッフの方々がどれだけ表現していただけるか。そこが今回のすごく大きなポイントになって、僕も期待しているところですし、今のところ見させていただけている中でも十二分にやっていただけていると思えているので、これから最終回が楽しみでしょうがないですね。
安藤
難しいなと思うのは、元のゲームにあった丸戸さんの描写としてのト書きの情報量、内容の豊かさを、代わりにアニメーションの絵として見せる、キャラクターのお芝居として見せるというところで、どれだけ補足できるかということですね。丸戸さんの書かれる文章のト書きにちゃんと見合うだけのお芝居をキャラクターにさせられるかどうかが、この作品では一番難しいところかなと思います。

逆にいえば、そこはアニメならではの見どころにもなりますよね?

安藤
ゲームだとユーザーさんが自分の任意で読み進めることが出来ますが、アニメは完全に一方通行で見せていくことしか出来なくなってしまうので、この密度の濃い情報量を簡潔に誤解なく伝えられるように、うまい補助線としてのお芝居なり映像表現なりを出来るように考えてやってはいます。今回のアニメの見どころといえば、アニメオリジナルの新しいチャレンジをしている部分ですね。
丸戸
今までゲームではやっていたけどアニメではやらないようなこととか、あるいはゲームでもアニメでもやっていなかったような、正直馬鹿げているようなことにも大真面目にネタとして取り組んでいるところはあるんじゃないかと思います。
下川
随所に散らばっているネタを拾って、検索したくなると思いますよ。
丸戸
そこはゲームユーザーさん向けの見どころで、それとは別に初見の人たちでも素直に楽しめるようにしています。よくゲーム原作付きのアニメって「原作をやっていないとわからない」ということを言われると思うんですけど、そこに関してはすごく頑張って、初めて見る人でもちゃんと話がわかるものをめざしたつもりです。
安藤
もともとファンの数が大変多い作品なので、そのファンの方たちの期待を裏切らないのが大前提だと思っているんですけど、その上で初めてこの「WHITE ALBUM2」という作品にアニメから触れていただける方でも、ちゃんと楽しんでいただけるような作品にするというのが一番難しいところでもあり、大事なところかなとも思います。
丸戸
アニメから入った人にもゲームをやってもらって、またさらにもう1回アニメを見てもらって、そうすると実は隠されていたことがいろいろあったとわかるという風に、二度おいしい楽しみ方が出来ればいいなというのもありますね。
安藤
もともとのゲームもルートの繰り返しによって新たな文章が出現したりするので、きっと今はアニメルートを作っているんだろうなあという感覚です。
下川
もちろん新たなユーザーが見てわかるものにするのが第一ですけど、脚本を制作していく上で「ここはどうしましょう?」と悩んだり迷ったりしたときは、原作のユーザーが喜べるものをベースにしましょうと、最初にスタッフの皆さんと話し合って決めたんですね。壁にぶち当たったら、原作ユーザーならおもしろいと思えるものに仕上げる。そういう意味でも、芯が一本通った作品になっています。
安藤
そもそものゲーム自体が、実は相当に間口が広い作品なんじゃないかと思うんですよね。高校時代の恋愛模様を描いていて――まあ、ヒロインのひとりがスーパーピアニストで、もうひとりは学園のアイドルだったりしますけど、そんなに現実から乖離しない内容で、意外と対象年齢の幅も広いので、もともと原作が好きだった方に楽しんでもらえる内容であれば、アニメとしてもおもしろい作品になるのは間違いないと思っています。
丸戸
年齢の幅が広いというか、高いというか、おっさんのノスタルジーですよね(笑)。話そのものも結構地味で、若い人がどこまでついてきてくれるかなというのは心配ではありますけど、見ればきっと楽しいからまずは見てほしいですね。

音楽でこだわった部分はありますか?

下川
自分の中でこだわった部分は、「WHITE ALBUM2」という物語自体が決して派手な雰囲気ではない、しっとりとしたストーリーなので、それに沿う形でどれだけオーラを出せるかということでした。なので、劇場クオリティーに限りなく近づけるサウンドをめざそうと。その上で、生の人間ドラマという部分があったので、とにかく打ち込みを排除して、生音にこだわって。これは些細なこだわりかもしれないですけど、人間ドラマを描くサウンドは人間の生音。人間が演奏していることによる“よれ”がドラマを盛り上げるんじゃないかというので、ホール録音であったりとか、弦楽器やクラシックピアノを使ったりということにすごくこだわりましたね。おかげで通常のアニメの相場よりも3~4倍は予算がかかってしまいました。ある意味、金がかかっているサウンドになりましたよというのが売りですと(笑)。

アニメ用の新曲はどれくらいありますか?

下川
一部ですね。ゲームの曲自体がトータルで40曲くらいあるので、それをリアレンジして作っていけばほぼアニメの曲に落とし込めるというのと、別に新曲が正義ではなくて、新しく見る人にとってはゲームからの曲も新曲だし、既存ユーザーにとっても聴きなじみのある曲がすごいクオリティーでパワーアップしているということで、別に新曲を持ってくる意味はあまりないのではないかと個人的には思っています。それで意図してリアレンジに徹底したものの、脚本家からの「新曲書け」という圧力でエンディングの新曲は書きましたが……。
丸戸
それもバーター取引です(笑)。
安藤
実際の音響現場でも、より豪華にリアレンジされたBGMがついたところで、「あ、やっと『WHITE ALBUM2』になったね」と、一様にスタッフみんなで安心したところはありました。
下川
最終的に作品を仕上げるのはアニメスタッフの人たちだから、丸戸さんもそうだと思うんですけど、僕らとしては出来る限りスタッフのモチベーションが上がるような仕事をするということですね。モノづくりをしていて一番モチベーションが上がるのは、結局のところ仲のよさとかじゃなくて、上がってくるモノの出来次第なんですよ。「いい脚本が上がった」「なら、うちはうちでいい音楽を付ける」というふうに、材料がいいとそれを組み上げる人たちも燃えるじゃないですか。
丸戸
さりげなく自画自賛しているよね(笑)。
下川
「いい音楽、作りましたよ!」って。まあ、(手でお金のジェスチャーを作って)これが効いているんですけどね(笑)。今回、僕らのやりたいように自由にさせてもらって、その点では迷惑かけている部分も多々ありますが、ある種ゲームクリエイターとアニメクリエイターの融合的なアニメーションが出来るんじゃないかと思って、僕はちょっと楽しみにしています。今もう既に何話かダビングが終わっている状態なんですけど、僕としては満点と言い切れるほどおもしろいですね
丸戸
ハードル上げるなあ……!(一同笑)

監督として、特にこだわられている部分はありますか?

安藤
まず「ic」は高校時代のお話なので、学校の空気感みたいなものが感じられるようになれば、大勢の人に受け入れてもらえる作品になるんじゃないかなということですよね。みんなの中の憧憬を形にしていくと、あの学校になるんじゃないかなと思いながら作っています。誰しもリア充だったわけではないし、いい思いをしたことなんてほぼありえないと思うんですけど、ちょっとした片思いだとか、そんな気持ちはみんなあったはずなので、それぞれの中の思い出にリンクするような……。
下川
リンクしないですね、僕は!
安藤
ええ~っ!? 真横から全否定(笑)。
下川
正直、ただただうらやましいだけですよ!
安藤
まあ、うらやましいと思うのは、そこに高校生としている自分を想像するからだと思うんですよ。見ている人にも思い出の中の高校生活に入り込んでもらえたらいいなあ、というところですね。
下川
僕は入り込むのは中盤くらいまででいいです。そこから先はいらないです。あんな目には遭いたくない!
安藤
そうですね(笑)。
丸戸
そこから先が醍醐味なのになあ(笑)。
安藤
実制作的な部分でいうと、キャラクターデザインとかで出来るだけ原作の雰囲気に近づけようと何とか工夫している部分はあって、もともとの原作の絵のきれいなニュアンスを、どこまでアニメの動かす絵で再現できるかなというのは結構考えているところですね。原作の絵は全体として青味のタッチの印象があるんですよ。その辺りはアニメでも表現しようとしていて、アニメだとキャラクターの絵は単色塗りになっちゃうことが多いのですが、そこを撮影さんに頑張っていただいて、青味を影に足してもらうとかして、重たくならない空気感としての色合いが出せるように気をつけてはいます。

アフレコ収録のご感想をお願いいたします。

安藤
ゲームのアフレコから離れていたかもしれないですけど、どうですか?
丸戸
一発目は結構忘れている部分あったかもしれないけど、みんな二発目からピタッと来ましたね。そこはやっぱりプロということですごいなと思ったし、キャラクターを覚えていてくれたのかなというところでもうれしかったです。
下川
ゲームの収録は長いですからね。キャラをつかむだけの時間は十分に仕事として声を出しているはずなので。
丸戸
そもそもゲームの収録が2クール~4クールのアニメくらいの分量があるので。
下川
もっとじゃないですか? ボイス量でいったら4クールどころじゃないでしょ?
丸戸
それだけ長い付き合いだったというところで、懐かしかったですね。
安藤
声優さんたちにとってはきっと、舞台の再演的な意味合いだと思うんですよね。一度もう演じられていて、それぞれの役柄が出来上がっていらっしゃる中で、今回はアニメのアフレコをするというところだったと思うので、自分の立場では何も心配はしていないですね。逆に教えてもらうほうが多いのかもしれないなと思っています。
下川
原作のボイスを知っている僕としても、見ていて安心感があるというか、むしろキャラをつかんでいる分、良くなっているとさえ思いますね。映像があるからかもしれないですけど。
丸戸
でも、キャラを作り直している部分はあるかもしれないですね。新しい解釈を入れてみてというところで。
下川
ゲームで最後まで演じて、一巡したことによって、今また最初のところをやっているわけだから、やっぱり変わりますよね。それがいい方向に変わったと。
丸戸
ラジオでも生天目(仁美)さんと、序盤のかずさを再び演じるにあたって、最初の収録では2周目とかを知らなかったから、そのときにかずさが抱えているものを知らずに演じていた部分があったけど、今は知っているからどうしよう?という話をしました。最後まで走り抜けた後のかずさを今から演じようとすると、どこまでそれを再現すればいいのか、織り込めばいいのか? そういうことにすごく気を遣ってくださっていましたね。

いよいよ「WHITE ALBUM2」の放送開始直前になりました。
最後に改めて、第1話の見どころを教えていただけますか?

丸戸
まず、ゲームをプレイした人はプロローグからちゃんと見てください。「見逃した!」とかないように。初めて見る人は、プロローグは深く考えないでください(笑)。
安藤
僕もシナリオで最初に見たときは驚きました。「あ、ここから入るんだ!」と。
丸戸
この作品にたくさんネタを詰めたというところも、プロローグを見ていただければ「そうだろうな」と想像がつくのではないかと思います。
下川
音楽としての見どころでいうのであれば、別に音楽に耳を傾けて見てもらう必要はありません。ただ、見終わった後に、映像・脚本・音楽の三つ巴のバランス感と、静かな物語の中にも凄味を感じてもらえたらなというのはありますね。たぶん、知らない間に引きずり込まれるような作品になったと思います。
安藤
あとは1話の終わり方ですね。あのシーンでばっちり1話目を印象づけて、この先のシリーズも皆さんに見ていただけるような、引きのあるラストシーンになっているんじゃないかなと。
丸戸
1話で安心してもらえれば、今後の仕込みで引っかかってくれやすくなりますし(笑)。
下川
今回のアニメは物語を少しでも多く見せるために、尺が足りないと思ったら遠慮なく予告はなくなる、オープニングも削られる、エンディングも回によってはなくなるということがあるので、そこも見てもらえればおもしろいんじゃないかと。
安藤
鯛焼きでいうところの「あんこがシッポまで詰まっている」という状態じゃなくて、「もう漏れてますね」という。鯛焼きに例えるとちょっと見た目的に汚いですが(笑)、その密度感を見てほしいなと思います。

スペシャルインタビュー第1弾

ただいま順調にアフレコ進行中の「WHITE ALBUM2」!
スペシャルインタビュー第1弾は、メインキャストを務める水島大宙さん、米澤円さん、生天目仁美さんにインタビューにお答えいただきました!

「WHITE ALBUM2」アニメ化のお話を最初に聞いたときの感想は?

水島
ゲームを収録していた段階から「アニメになるといいな」という希望はずっと持っていたので、それが本当になった瞬間、このゲームを愛してくださった皆さんにすぐにでも伝えたいような喜びが溢れてまいりました。イベントで発表させていただいたときは、お客さんの反応をじかに見られて本当に嬉しい気持ちになりましたね。
米澤
私もアニメ化されたらいいなとずっと思っていたので、決まったときは本当にうれしかったです。テレビ画面で自由に動き回る春希君、雪菜、かずさに会えるんだと思って、すごくテンションが上がりました。
生天目
まず、動く3人が見られるというのが、いちばん嬉しかったですね。あと、ゲームは買った人にしかプレイしてもらえないですけど、アニメになるとテレビを見ていてたまたま目に入ったものが面白いということがあるじゃないですか。この「WHITE ALBUM2」という作品が人の目に触れる機会がそれだけ増えるんだなと思ったら、とても嬉しかったです。

ご自身のキャラクターを演じてこられての印象はいかがですか?

水島
ずっと春希を演じさせていただいて悩んでいるのは、「はたして現実に春希という人間がいたら、友達になりたいのか?」というところでして……。人に対してお節介なところがある春希ですが、僕は決して“いい奴”として演じているわけではなくて、おなかが空いたからご飯を食べるかのごとく、人に説教するという(笑)。その人のためになることだったら、間違っているぞときっぱり言えること。嫌われても何でもそれを貫き通すことで物事を動かす人間なのかなと感じているので、自分の演じ手としての意図的なところは強く含まずに、台本から感じるところでの正直な春希を「僕は何も悪くないんだ!」と思いながら演じています(笑)。時として目的のためなら平気で嘘をつく奴なんですけど、決して腹黒いとか、嫌味な奴とか思っている部分はひとつもないというところですね。
米澤
雪菜は一見、学園のアイドルで高嶺の花で、クラスメイトとかともちょっと距離を置いているような人です。雪菜とかずさを見比べると陰と陽というか、雪菜が陽なんですけど、明るく見えて実は内にいろんなものを秘めている子ですね。……まあ、雪菜は難しいです(笑)。いろんな面を持っているので、演じるほうとしてもいつも難しいなあと思いながら、考えてやっていますけど、でも、いちばん現実にいそうな子だなという気もしますね。アイドルというところを除けば、考え方とか生き方とかもいちばんリアルな感じがするので、そういうお年頃の女の子にありがちな複雑さというところに気をつけて演じています。
生天目
陰と陽という話でいえば、かずさは陰の存在ですが、彼女の場合は自分が傷つきたくないから人はもう近くに寄せないとか、そういう自分を守るための刺々しさがあって、でも寂しがり屋なところがすごくかわいいですね。中身はとても子供というか、タガが外れたときのギャップもあって、キャラクターとしては雪菜に比べてわかりやすかった気がします。どれくらい感情を出していくかという部分では、演じ手として難しいところはいっぱいあるんですけど、実はオーディションを受けたときから雪菜のほうが複雑だなと思っていました(笑)。かずさはただただ、かわいい奴です!

ご自身のキャラクターについて魅力だと思う部分、または共感するポイントは?

水島
春希は堅物というか、大切な人のためなら自分が犠牲になることを厭わないようなタイプの人ではあるんですけど、結局のところ3人の中で恋に対して上手な人がひとりもいなくて、その中で出来る限り誰も不幸にならない生き方をしようとしているところは彼のすごく素敵な部分ですね。現実的に叶うことは難しかったりするんでしょうけど、そういう部分での計算のなさがあるということで、「恋愛が下手」というところを魅力にしておきたいなと思います。
米澤
大宙さんがおっしゃったように、みんな恋愛が下手なんですけど、雪菜はちょっと一歩進めばすごい小悪魔になりそうじゃないですか(笑)。
生天目
女子っぽい駆け引きはするよね(笑)。
米澤
女子っぽい駆け引きを何の悪気もなく、自然に出来ちゃうところがすごいなと思っていて、私には出来ないところですね(笑)。とはいえ雪菜も自分でいろいろ考えて、悩んでやっていることなので、責めたりは出来ないんですけど……。歌が好きなところは私と似ていると思います。さっきも仕事が終わって2時間くらい時間があったので、ひとカラしてからここに来ました(笑)。
生天目
私もどちらかというと、好きという気持ちをあまり態度に出せない人なので、そういうところは似ていると思います。学生時代は本当に、全然気持ちを伝えられなかったので、「もうちょっと上手く振る舞えばいいのに!」って、自分のことも思い出しながら、かずさのことを見ています(笑)。……アニメを見る人は、共感できるのかなあ?
水島
春希は共感されないと思う(笑)。
米澤
いちばん感情移入しやすいのは、かずさじゃないですかね。
生天目
そうかな~?
米澤
応援したくなりますもん、かずさって! 「何で? もうちょっと、こうやって伝えれば上手くいくのに!」って。
生天目
本当だよね。もうちょっと上手く振る舞えば、こんな複雑な話にならないで終わっていた気がするんだけど(笑)。
米澤
それだと困る!(笑)

水島さんから見た、雪菜・かずさの印象はいかがですか?

水島
かずさは住む世界の違う天才で、雪菜は手を出しようのないアイドル的存在というところですよね。本当にいたらたぶん、どちらも手が届かないんですけど、「友達になったら、とことんいい奴」というのはかずさかな? 人を厳選するぶん、選んだ人間とはとことん仲よく出来る、そういうタイプのような気がしています。そういう意味で、かずさは扱いやすい子なんですよ。心の扉を、かずさの場合はこじ開ければ開いちゃうかもしれないんですけど、雪菜の場合は厳重な鍵がかかっていて、自分からじゃないと開けてくれないような……。ただ、雪菜はその奥まで見てみたいという魅力を持っている子で、ひと言で言うとシンプルじゃないですね、2人とも(笑)。ゲームとしての攻略のしがいがあったとしても、リアルにいたらめんどくさいです!(笑)

では、米澤さんと生天目さんは春希にどんな印象を持たれていますか?

米澤
友達としては、すごくいい奴だと思うんですよ。「もう、しょうがないなあ」って言いつつも、絶対に責任もって最後まで付き合ってくれるし。
生天目
裏切られることないもんね。
米澤
ないですね。だから“友達としては”いいと思います(笑)。
生天目
ただ、男の人として見たときに、本当に何も気づかなさすぎて、イラッとすることが(笑)。
米澤
確かに鈍感ですよね。何でなんですか?
水島
ええっ!? ……いや、春希は最初から「そんなわけない」と思っているんです。別に自分を卑下するわけじゃないけど、俺はそういう人間じゃないよっていうところで。
米澤
なるほど、「もしかしたら」みたいに思わないからこそ、2人は惹かれたという。
生天目
単純に言うと、「言われなきゃわからない」ということだよね(笑)。でも、嫌いではないですよ(笑)。

アニメのアフレコが始まってみての、収録のご感想をお聞かせください。

水島
ゲームでは春希の一人称視点で動いていた作品が、アニメでは俯瞰になりました。初めて主観を切り離したところにいる春希を演じるということで新鮮味を感じているというか、本当に春希の持っている主観で考えているというところが自分の中では強くなったような気がしていますね。ゲームの主人公ってすごくノーマルなポジションにいると思うんですけど、アニメになってからの春希はそれが自分の意思になって、人に対するセリフの向け方とかもハッキリしていくんだろうなと思いながら演じさせてもらっています。
米澤
ゲームだと、当然シナリオが長いので、その長い会話の中でだんだんキャラクターの考えていることとかがわかっていくんですけど、アニメは尺が決まっているのでゲームとはまた違った表現も入ってきて、「ここでこの感情を出したんだ!」みたいな発見もありますね。すごくテンポもよくって、演じていて楽しいです
生天目
とにかく、人数が少ない現場で、しかもわりと会話が続くんですよね。それも口が動いているところだけじゃなくて、景色にずっと会話が乗っていたりとかっていうこともあって、そういった部分でやりやすさも難しさもいっぱいあるんですけど、会話を一番に考えてくれているのかなと思うと、とても楽しいです。あとは、本当にとにかく絵がきれいで、見ているだけでドキドキします(笑)。
米澤
スタッフさんたちの熱がすごいんですよね。アフレコの終わりに一度、スタッフさんたちとご飯に行って、いろいろお話させてもらったんですけど、そのときも作品について熱い会話が飛び交ったりして。
水島
途中から普通の話とかになりそうなものを、作品の話ばっかり!
米澤
そしてなぜかそこにカラオケがあったので、私は「歌います!」って(笑)。そんな感じの会でした。これからどんどん話が進んでいきますが、アニメでどういうふうに表現されるのか、いつも楽しみにアフレコしています。

ずばり、アニメ「WHITE ALBUM2」の見どころは?

水島
先程も会話シーンの話が出ましたが、そのセリフを言っている人間がずっとオンでしゃべっているということが、実は少ないんですね。それこそセリフの入り口が風景バックだったり、別の人物だったりというところでの会話だったりするのが特徴的だなと感じていまして、それはある意味「僕らの演技にかかっている部分も、もしかしたらあるのかな?」というところではありますが、そのくらい人物のやりとりが大事なのかなと思っています。素直になれたり、なれなかったりという心の機微を素敵な絵と音楽に乗せて、皆様に感じてもらいたいというところですね。
米澤
雪菜は歌うのが大好きということで、歌うシーンも何回かあるんですけど、「おや?」というサプライズが用意されていたりするので、そこにも注目して見ていただきたいなと思っています。アフレコとは別に、レコーディングスタジオに行って録っていますので、気合いが入っています!(笑)
生天目
全体的に、ゲームをプレイしたくなるような作り方のような気がするんです。さすがにゲームは長いので端折らなければいけない部分はあるし、見ていて「ここはもしかしたら、ゲームだともうちょっと何かあるかもしれないな」って、きっとそう思ってくれるような気がするんですよね。ゲームをプレイした人はアニメを見て新しい発見をしてもらえばいいし、アニメを見た人はゲームをプレイしたくなるような、そんな感じになっているところが見どころです。

「WHITE ALBUM2」は冬の物語ですが、皆さん冬はお好きですか?

米澤
私はとにかく冬が苦手で、夏が大好きなんですよ。末端冷え症なのですぐ冷えるし、冬はダメですねえ。
水島
僕も以前は冬派だったんですけど、最近ちょっと夏派になってきている感じはします。夏ってポジティブになれるんですよね。冬は「冬を越す」というだけあって、じっと耐えるイメージ。冬に積極的に何かを行うことって、なかなか出来ないでしょ?
生天目
私は夏より冬が好きだなあ。
米澤
寒いの我慢できるんですか?
生天目
全然できる! 私、お風呂が好きだから。雪見風呂とか最高じゃん? 友達と雪見風呂に行ったこともあるんですけど、私の友達はちょっと男の子っぽい子が多いというか、ある意味バカな子が多くて、雪が積もっているところに裸で出ていって(笑)。
米澤
えぇーっ!? 寒くないんですか? 温まってから?
生天目
そう、お風呂に入ってから「人型をつける!」と言って飛び出して、「つめたーい!」とか言ってみんなで喜んでいるという。立派な大人の女性がですよ!? そのときは私たちしかいなかったので、そういう遊びをしていたんですけど、その後に入ってきた女子の団体が人型を見て「何? 誰か飛び込んだの? 笑える!」と言い出したときは、何も言えず恥ずかしかったです(笑)。

目前に迫ったアニメの放送開始を楽しみにしているファンの皆様へメッセージをお願いします。

水島
アニメならではのシナリオはもちろんキャラクターがみんなきれいなのも見どころだと思っています。かずさ、雪菜がかわいいのはもちろん、武也と親志がめっちゃいい男に描かれています。あと、依緒もすごくかわいくて、とにかくイケメン、イケ女が多いなあと(笑)。その辺りも注目ポイントのひとつだと思うので、楽しみにしていてください。
米澤
アフレコの前に自宅でVチェックという作業をするんですけど、いつも終わり方がすごいなって思うんですよ。先を知っているのに「何これ? めっちゃ気になる!」と思って見ているので、これを早く皆さんにもお見せしたいなって思います。
この「WHITE ALBUM2」という作品は、人に薦められてどんどん広がっていく作品かなとも思っているので、ぜひぜひ、好きな方は周りの人にも薦めていただいて、一緒に春希がどうだとかいろいろ言いつつ(笑)、見てほしいと思います。
生天目
以前、別の仕事の現場に行ったときに、女性のスタッフさんから「WHITE ALBUM2」がすごく面白かったという話をされたことがあるんです。もとのゲームがどちらかというと男性向けなので、女性には取っつきにくい部分もあったと思うんですけど、「ぜひ女性にもゲームをやってもらいたいって思いました」という、すごく嬉しい言葉をいただいたんですね。コメディーみたいな派手さはないかもしれないですけど、お話の面白さで純粋に勝負している作品だと思うので、ぜひたくさんの方に見ていただきたいです。ゲームを好きな方はもちろん、初めて見る方も皆さんで「WHITE ALBUM2」を盛り上げていただいたらうれしいなと思います!

コミケ84イベント「WHITE ALBUM2同好会ラジオC84チャプター」レポート

8月10日、11日、12日と東京ビックサイトで開催されたコミックマーケット84
2日目の11日に会場内のアクアプラスブースにて、インターネットラジオステーション<音泉>の番組「WHITE ALBUM2同好会ラジオ」の出張版として「WHITE ALBUM2同好会ラジオC84チャプター」が行われました。
イベントには「WHITE ALBUM2同好会ラジオ」のラジオCDを購入してくれた方が先着順で参加することができ、多くのファンのみなさんが集まってくれました。
今回は、レギュラーの小木曽雪菜役の米澤円さん、冬馬かずさ役の生天目仁美さんに加え、主題歌を歌う上原れなさんも登場し、アニメの最新情報も公開されました!

写真1

最初はフツオタのコーナー。この日のために特別に募集したおたよりの中にはアニメ化をお祝いする声や、アニメの情報をもっと知りたい、といった声も!
アニメのPVが、コミケ初日の8月10日にアクアプラスブースにて初解禁となったのですが、この日初めてアニメの映像を見たというキャストのお二人も、絵がきれい! とびっくりされていました。

次は、同好会ラジオではおなじみのポエムコーナー。今回は特別に上原さんも参加され、「まどかと!ひとみと!れなの!仲良くポエムしな!」というスペシャルバージョンで行われました。
コミケにちなんだ「紙袋」、「」、「トイレを我慢」の3つのキーワードを使って、ポエム制作スタート!3人とも苦戦していたようですが…。

お客さんの拍手によって決められる判定は……米澤さんの勝利!
米澤さんのポエムにきゅんときたお客さんが多かったようです。

写真2

そして最後にスペシャル企画、「ミニドラマ生アテレコ大会」が行われました。
こちらはコミケに来ている春希を探して、雪菜とかずさが会場内を歩き回る…という設定。
目の前でキャラクターの声を聞けて、さらにはコミケならではのネタが満載で、みなさん終始笑顔で聞き入っていました。

エンディングトークでは上原れなさんからお知らせが!
ゲームでもおなじみ、「届かない恋」を2013年バージョンにリアレンジした「届かない恋 '13」が、TVアニメのOPテーマに決定したことを発表されました!
作品に欠かせないあの名曲が、TVアニメのために新たに生まれ変わるということで、観客から大きな歓声があがりました。

写真3

楽しい時間はあっという間で、大盛況のうちに同好会ラジオ出張版は閉幕となりました。

TVアニメ「WHITE ALBUM2」、10月の放送開始にむけて
キャスト・スタッフともに一丸となって制作進行中です!
もうまもなくですので、みなさんお楽しみに!

TVアニメ「WHITE ALBUM2」フリーバナープレゼント!

アニメ化記念企画第1弾! フリーバナーをプレゼントします!
ついに放送まで1ヶ月を切りました。 TVアニメ「WHITE ALBUM2」をもっともっと盛り上げよう!





バナーリンク用URL: http://whitealbum2.jp/

WHITE ALBUM2 劇伴収録スタッフレポート

吉日某所、夏の匂いが混じる雨が降る中、
2日間に渡って「WHITE ALBUM2」の劇伴収録が行われました。

ホールでの演奏がもつ音の重厚感を本編でも表現するため、
いたるところに録音機材がセッティングされており、
それらに囲まれたグランドピアノの存在感は、目の前にして思わず息を飲んでしまうほどでした。

1日目はピアノソロ曲をメインに収録が行われ、
演奏はピアニストの松本あすかさんにご協力いただきました。

本編に登場するクラシックはどれもこれも難しい楽曲が多く、
激しく鍵盤を叩きながらも楽譜から目を離さない松本さんの真剣な表情はまさに圧巻です。

それを見守るスタッフ一同も、終始目が離せませんでした。

そして2日目はピアノ&弦楽カルテット曲をメインに収録が行われ、
この日は今回楽曲のアレンジを担当する小林俊太郎さんがピアノを演奏してくださいました。

ゲーム「WHITE ALBUM2 幸せの向こう側」でおなじみの曲が
ピアノと弦楽カルテットによって、また違ったハーモニーを生み出しており、
どんどんその世界観に引き込まれていきました。

ゲームをプレイしたことがある方は、懐かしくも新しいメロディにもぜひ注目してみてください!

また、この日はアニメーション制作チームのロケハンも行われているようでしたが…?
物語にどのように関わってくるのか楽しみですね!

TVアニメ「WHITE ALBUM2」鋭意製作中!お楽しみに!

松本あすか OFFICIAL WEBSITE
http://asukamatsumoto.com/

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